グリーフケア
2018-12-04


今朝の中部経済新聞の一面で発見した言葉。
大見出し:東海地区の地銀、相続関連の取り組み強化、ニーズの高まり受け体制整備
 東海3県(愛知、岐阜、三重)の地方銀行が、相続関連の取り組みを強化している。相談件数が右肩上がりで増えるなか、遺族への接し方や窓口対応などを学ぶ「グリーフケア研修」が広がりつつある。十六銀行は2019年1月に行員300人規模に拡大して実施する。高齢化の進展や増加する事業承継に絡み、相続ニーズは今後さらに高まる見通し。各行とも新たなビジネスチャンスとして体制整備を加速する考えだ。

「グリーフケア研修」をググルと
協会概要
 運営理念
 グリーフケアの普及と推進の観点から、遺族へ送る手紙とギフトに関する事業を行い、遺族への接し方に係る問題の改善や解決をはかり、遺族の苦しみを軽減することを目的とします。

 設立趣旨
 家族葬が増えるなど喪に関する社会習慣は変化しているが、贈答やお見舞いの習慣は変化しておらず、儀礼が優先され形骸化している。死別後に思いやりのない言葉をかけられ傷つく遺族も多く、人間不信から引きこもり状態に陥る遺族も多く見られる。

 英国や米国ではグリーフケアの必要性が広く認識されているが、日本では認知度が低く、治療が必要な「複雑性悲嘆」に陥る人も多いといわれているが実態すら把握されておらず、問題が顕在化していない。
日本にもグリーフケアの担い手を育成する協会は複数あるが、ケアの担い手を増やすだけでなく、広く世間に対してグリーフケアの認知度を高め「遺族を傷つける人」を減らす方策も必要である。

 そこで、我々は、グリーフケアの普及と推進の観点から、遺族へ送る手紙とギフトに関する事業を行い、遺族への接し方に係る問題の改善や解決をはかり、遺族の苦しみを軽減することを目的とし、一般社団法人日本グリーフケアギフト協会を設立する。

v遺族の立場から、遺族が望む対応や言葉を発信し、「グリーフケア」の必要性が周知され、遺族の心理状態を理解した上での遺族への接し方(贈り物・手紙・窓口対応)が常識となるよう尽力してゆく。

平成28年9月1日
一般社団法人日本グリーフケアギフト協会
代表理事 加藤美千代

グリーフケアとは
遺族にとって必要な心のケア
「グリーフケア」とは「グリーフ(死別によって引き起こされる様々な感情:苦しみ・悲しみなど)」と対峙するために必要なケアのことを指します。
欧米では、グリーフケアの概念が広く知られ、誰もが病院やサポート組織からグリーフケアを受けることができるそうです。

日本では、しきたりや世間体が優先され、遺族に対しての心のケアはあまり重視されていません。
大切な方との死別に打ちのめされている方に「グリーフケア」という概念を知っていただくだけでも、「この苦しみと対峙するには特別なケアが必要なのだ」ということが分かり、慰めになるのではないかと考えています。
「グリーフ」とは
 グリーフ=Griefとは、死別による悲嘆(ひたん)と翻訳されることが多い言葉です。
 大切な存在をなくしたことによって生じる、深い心の苦しみを含む反応で、感情的な反応だけではなく、社会的機能や日常生活機能などの低下や停滞を示すこともあります。

 日本では死別の悲しみに耐えることが賞賛され、「早く立ち直らないと故人が悲しむよ」など、「しっかりすること」が求められがちですが、グリーフケアの観点からは以下のように言われています。

・ 死別の悲しみは自然なことです。感じること全てが正常です。
・ 死別の悲しみの形は人により全く違います。寂しさ、怒り、自責感、無力感、不眠、頭痛など、全てが悲しみの表現です。
・心の中にある気持ちは、何らかの形で表現されることを望んでいます。本当の気持ちを言葉にすることが大切です。

続きを読む

[遺産・相続]
[当世語意集]

コメント(全0件)


記事を書く
powered by ASAHIネット