シニア人材への企業ニーズ
2016-11-04


10/26のシニア人材登録から1週間。中部産業連盟様からは地域金融機関の3信用金庫の取引先27社の企業ニーズ一覧がメールで送られてきた。結局、登録した得意分野の会計、法務などは今のところ1社もない。
 現在のスキルは大企業といえども倒産はしないまでも経営不振で人員削減の憂き目に遭うとつぶしが効かない。何か専門的な知識や資格で食べて行く道を探った結果である。会社は変わっても職種は変えないでキャリアップを図ったわけだ。45年間の会社員生活のうち37年、独立開業して6年間、67歳まで経理一筋で食えた。9月で会計の仕事は正社員にバトンタッチして契約は解除されたがプラスアルファとして、許認可、法務、成年後見の仕事は続行中である。これらは一見さんばかりで不安定でもある。
 シニア人材の企業ニーズを読むと、専門家が居ない分野に人材ニーズがあった。中小企業では会計は税理士、労務は社会保険労務士に依存していると見られる。このような分野から漏れた分野が中小企業の人材ニーズになっていることを発見した。ニッチである。
 そこで主力業務が無くなり、手が空いたので、15歳から22歳まで在籍していた大企業で得た品質管理の知識と経験、考え方、中堅企業で得た原価管理の情報システムの構築(SEを使う立場で)などにも広げて応募することとした。

 傾向として、
1近年急速に社員が増加した。そのために労務管理が手薄 1+
・若手社員の指導
・社員教育、人材育成、目標管理制度の作成 1+
2品質管理の向上 1+1+1+1+
3生産管理体制の向上と人材育成 1+1+1+
4商品企画・マーケティングの指導 1+
5経営全般の横断的管理の指導 1+1+1+
6製品開発 1+1+
7海外取引、知的財産保護、商標登録等の指導 1+
8生産技術 1+1+
9利益管理 1+
10専門的技術 1+
11営業指導 1+

任意にピックアップしてみたが品質管理の人材確保に悩んでいることははっきりした。大手なら選任者を置けるが、中小では作業員、技術者、営業社員は専門を置くが、会計、労務はアウトソーシングするにしても品質管理要員にまで手が回らないことが分かる。2と3は不可分の関係にある。
 また5も多い。それは中小企業ははっきり言えば北朝鮮のような創業者一族の王朝経営だからである。身内でも息子以外は信用しない。つまり、有能で他の社員の人望が厚く信頼されてリーダーシップに富む優秀な社員に寝首を取られるのを警戒して社員同士の連携や和を歓迎しない。社員同士を孤立させて労働組合の結成を警戒することもある。こんな体質を克服することである。

 この中で品質管理は品質管理士というような任意団体の民間資格でもあるのだろうか。一般社団法人中部品質管理協会が品質管理に必要なセミナーなど開催している。会員組織なのでこんなところへ人材を学ばせる余裕もないと行けない。
[URL]

 品質管理がうまくいくということは不良品がなくなり、生産品に無駄がない。作ったものは全部売れるから財務にも貢献する。顧客からの苦情もなくなる。1人当たりの生産量が増え、生産性が向上する。それと個々の管理ではなく、総合的品質管理の概念もある。実はこれが重要である。
1P企業の実態把握をして改善案を策定
2D改善の実施
3C改善の成果の点検
4A再度の改善の実施
QCサークルともデミングサークルともいう。
これは私は事務屋に転じてからも応用してきた。
1データの入力ミスをゼロにする
2入力ミスしないように伝票と入力画面を改善する
3入力したデータをプリントアウトして人間がチエックしない
4入力から即データ化する
5分社化した関連企業のデータの統合
6パレートの法則で20%の仕入先が80%の仕入量があるので20%の仕入先にPCとソフトを貸与してインターネットでデータを共有する

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