2012-06-29
『WILL』8月号を買った。目次には大きく、「売国大使 丹羽宇一郎の大罪」として、自民党参議院議員の西田昌司氏の論考が目を引いた。民主党では更迭をしなかったようだ。時期をみてタイミングをはかっているのだろうか。西田議員の論考に共鳴して、以下に書いておく。
思い出したのは以前に買った丹羽氏の著書『新・ニッポン開国論』(日経BP社、2010年3月8日)という本のことだ。再読した。この本の中にP36「老人よ引け、飛び出せ若者」の項目がある。
少し引用すると「中国に来ていつも思うのは、会う人、会う人が本当に若いことだ。若さの力を感じる。日本は老人が跋扈していて、若者から情熱を奪っている。若者に元気を出せと言う前に、老人に「退け」と言わなくてはならない」とある件である。
おそらく、「事業の進歩発展にもっとも害をなすものは、青年の過失ではなく老人の跋扈(ばっこ)である。 (住友第二代総領事 伊庭貞剛)」の名言を浮かべての発言と思われる。又、P99には「日本は、当事者が自らを律することで自浄作用を保つ「自律自省」の社会だ。」とある。首肯する。「日本は変わっている」とも発言されたらしいが、ちゃんと日本人の性質を自覚されているではないか。
丹羽氏は1939年生まれの73歳である。今時は老人というには早いだろうか。自著でこんな発言をしている以上、立派な見識の人と尊敬していた。今回の発言は日本人として、看過できないものである。老人の跋扈が日中関係をよりこじらせる気がする。今こそ、潔く、自ら辞任をするべきではないか。
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