『さようなら!僕らのソニー』を読む
2012-03-13


ここ何年か耳目を集めてきたソニーの長期にわたる凋落の原因を追究した本。経営者の失敗が続いたこと、というのはたやすい。
 カネがあり過ぎる、信用があり過ぎる、人材が列を成して殺到してくる、など経営環境は創業者が存命の時代に遺産として築かれて申し分ない状況だった。
 創業者らが死ぬと継承の時代になる。生きているうちは鶴の一声で社内のまとまりもあったと思われる。なくなると会社員上がりの社長の俺が俺がの群雄割拠の時代になって、まとまらなくなり、迷走、低迷が続くようになる。
 ・創業は易く、継続は難しのお手本のような企業がソニーである。
 ・企業は人なり、とはよく言ったものである。
 ・最大の失敗は後継者を育ててこなかったことである。
 ・或いは育てる機関を作らなかったことである。
 ・大きくなり過ぎたこともあろうか。
 恵まれた環境からは時代を切り開いて行く人材は育たないものだと思う。自分の出世と収入にのみ関心があるばかり。しかし、まだ倒産したわけではない。ソニーは若い。優秀な社員も大勢いる。いつでも巻き返せる。ハングリー精神を取り戻せ!ソニーよ。
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