IT事始めD
2011-06-06


ITは避けて通れない道  
 仕事面でも市や県の或いは国の諸官庁のームページから書類をダウンロードしたり、電子申告、電子申請とITの領域が広がりつつある。個人的にも今年から税金の申告はe-taxに挑んだ。
 インターネット環境のPCさえあれば六法全書さえ不要である。ほとんどの知識がITによって無価値になった。本や雑誌が売れなくなった原因の一つだろう。
 平成元年に導入された消費税によって経理業務も大きく変化した。会計ソフトの助けがないと記帳が大変だ。
 外食産業のワタミを創業した渡邊美樹氏は起業の際にまず経理を覚えるためにミロク経理に入社し、次は佐川急便に入社して創業資金の300万円を貯めたという。当時は有限会社の設立に最低資本金として300万円を要したからだ。
 現代の起業家なら資金は言うに及ばず、会計ソフトを使えるようにすることがとても重要であろう。転記もいらない、集計もいらない、入力と仕訳けさえ正確なら立派な決算書ができるのだから。グラフなどの経営分析もすぐに見られるのだ。
 京セラの稲盛和夫氏は会計が分からんで経営ができるか、というテーマで『実学 経営と会計』(日経ビジネス人文庫)という本も書いている。こんなに身近になった会計ソフトは使わないと損だと思う。
 税務会計は経費化を遅らせて利益を大きく計上させる、そして税金を多く徴収(支払う)する。管理会計は早く経費で処理して利益を小さくする方向にあり、まるで発想が違う。会計ソフトを活用すれば楽になる。煩雑な税務は税理士に任せて経営者は管理会計を学ぶべきだろう。それはまた別の機会に述べたい。
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